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噛みつき癖のある犬はホルモンに違いがあるという研究結果

2017.11.16

隣の犬はとても温和でしっぽを振って迎えてくれるのに対し、愛犬は攻撃的で良く吠え、噛みつき癖があり、同じ犬なのになぜこうも違うのかと不思議に思っている飼い主さんも多いのではないでしょうか。

吠える犬

この問題で、アメリカの研究チームが、あるホルモンの違いを発見したといいます。
どのような違いがあったのでしょうか。

愛情ホルモンの量で愛犬の性格が左右される!?

良く吠え攻撃的な性格の犬がいれば、逆に人懐っこく温和な性格の犬もいます。この性格の違いに実は、あるホルモンが関係していることをアメリカの研究チームが発見したそうです。

攻撃的か友好的か、犬はホルモンに違い かみつき行動の「問題犬」の治療に光」(J-CASTヘルスケアより)

アメリカのアリゾナ大学エバン・マクリーン教授(心理学)らのチームが、心理学専門誌「Frontiers in Psychology」(電子版)の2017年9月27日号に発表した研究によると、友好的な犬と攻撃的な犬を分けるのはホルモンの違いで、それにはホルモン剤を使用し治療することができるそうなんです。

愛情ホルモンの違いに原因

マクリーン教授によると、犬の攻撃性の違いには、2つの「愛情ホルモン」が関係しているとのこと。そのホルモンとは「オキシトシン」と「バソプレッシン」の2つです。

オキシトシンとは
女性型愛情ホルモンで、人間の女性(動物のメス)が妊娠や出産をすると多く分泌されます。心をいやしたり幸せと感じる、また守りたいと感じる母性愛のホルモンでもあります。

バソプレッシンとは
男性型愛情ホルモンで、人間の男性(動物のオス)が女性に対して愛おしいと感じると多く分泌されるホルモンです。

マクリーン教授らの研究チームは、動物保護施設から、噛みつき癖があったり問題行動を良く起こす犬と、それらの犬と同じ犬種の犬の血液を採取し、ホルモンの分泌量をチェックしました。

マクリーン教授の研究や実験によると、このような実験結果が出たと言います。

  • 女性型愛情ホルモンオキシトシンが多く、男性型愛情ホルモンバソプレッシンが少ない・・・穏やかな性格
  • 女性型愛情ホルモンオキシトシンが少なく、男性型愛情ホルモンバソプレッシンが多い・・・攻撃的な性格

そのため、オキシトシンとバソプレッシンの量を調整するような治療を行えば、噛みつき癖などのある犬の行動を、矯正することができると考えられています。

まとめ

愛犬が攻撃的なのか、穏やかなのか、その性格や行動にはホルモンの影響が考えられるという研究結果が、アメリカの研究チームの実験で分かったそうです。

オキシトシンとバソプレッシンの2つのホルモンの分泌量を調整する治療を行うことで、噛みつき癖などがある困った愛犬の行動を矯正することができるとのことです。

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