ペット先進国の愛犬のデンタルケア・歯磨き事情とは
愛犬の歯のケア、しっかりと行っていますか?ペット先進国と言われているイギリスでも、愛犬のデンタルケアを怠っている飼い主さんが多かったそうです。
そんな中、デンタルケアの大切さが見直されているというといいます。愛犬のデンタルケアとはどのようなものなのでしょうか。
ペット先進国イギリスの愛犬デンタル事情とは
欧米諸国は、ペット先進国と言われており、ドッグフードなどのガイドラインも厳しく設定されています。ですが、その一方で、愛犬のデンタルケアにはあまり興味がなかったとの声があります。
イギリスの例を挙げてみると、愛犬を飼っている飼い主さんの約3分の2が、愛犬の歯磨きをしたことがないというのです。そのためイギリスでは、愛犬の歯や歯茎の治療回数が、なんと1週間に11回以上にも及ぶと言われています。
「犬のデンタルケア ~動物愛護国イギリスわんこ事情~ 」(わんちゃんホンポより)
では、どうしてイギリスの飼い主さんたちは、愛犬の歯磨きをしないのでしょうか。それには、このような理由が挙げられています。
- 時間がかかるから
- 愛犬が嫌がってしまうから
- ドライフードを挙げているので歯磨き代わりになっているから
確かにドライフードはウェットフードと比べ、歯垢が付きにくいと言われていますが、ギリスの歯医者さんに聞くと、歯をきれいにすることはできないと言います。
そのためかイギリスでは、3歳以上の成犬の約80%が歯や歯茎に問題を抱えているそうです。
歯や歯茎のトラブルサインとは
- 口臭が強くなる
- 食べ物を落とす
- 顔が腫れる
- 急におとなしくなる
- どちらか片方の歯ばかり使う
- おもちゃに血が付く
- 食べるのが遅くなる
このような症状が現れたら、それは歯周病のサインかもしれません。もしも愛犬の歯のケアをせず過ごした場合、3歳までに70%の犬が歯周病にかかると言われているそうで、日ごろの愛犬の行動のチェックが必要です。
イギリスの獣医師からのアドバイス
愛犬を歯周病にさせないため、イギリスの獣医師たちはこのような提案をしています。
- 毎日歯磨きをすること
- 毎日が無理であれば週に2回以上歯磨きをすること
- 年に2回の歯科検診を受けること
歯磨きをされることを愛犬は嫌がっていると思いがちですが、飼い主さんが自分にかまってくれている、自分に注目してくれているなど、飼い主さんを独り占めできることを喜んでいるという話もあります。
愛犬がリラックスしながら歯磨きができるようなシチュエーションを作ってあげながら、楽しんでデンタルケアしたいですね。
まとめ
イギリスはペット大国、ペット先進国でありながら、愛犬のデンタルケアにあまり興味がない国でした。そのため、3歳以上の愛犬の約80%以上が歯周病にかかってしまうという結果に。
イギリスの獣医師は、できれば毎日の歯磨きが理想ですが、最低でも週に2回以上の歯磨きを推奨していると言います。歯周病は、歯や歯茎だけにとどまらず、体全体のトラブルを引き起こしてしまうこともあるんです。愛犬の健康のためにも、デンタルケアはしっかりと行ってあげましょう。