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間違った耳ケアしていませんか?正しいケア方法をチェック!

2017.12.06

愛犬の耳のケアはどのように行うことが正しいのでしょうか。特にたれ耳の犬種は細菌が繁殖しやすいと言われていることから、飼い主さんはこまめに耳掃除を行っているのではないでしょうか。
茶色の犬
間違った耳ケアは愛犬の健康に影響を及ぼしてしまうため、正しい耳ケア方法をチェックしましょう。

耳の病気になりすい犬。間違った耳ケアは病気リスクを高める

犬は耳の病気になりやすい動物であると言われています。特にたれ耳の犬は、耳でふさがっている分不潔になりやすく、細菌が繁殖しやすいという理由もあります。

ペット保険最大手の「アニコム損害保険」(東京)がまとめた調査「アニコム家庭どうぶつ白書2016」でも、耳の病気で保険請求があった犬の割合は全体の17.4%と、最も多い皮膚の病気(24.0%)に次ぐ高率になったそうです。

耳の病気になりやすい犬のため、耳のケアをこまめに行う飼い主さんも多いと思いますが、その方法が間違っていることが多く、症状を悪化させている場合が急増しているそうなんです。

動物専門医が指摘する「間違った犬のケア」とは?」(YOMIURI ONLINE より)

膿や匂いがひどかったり、耳道がひどく腫れているなどの症状で動物病院を訪れる愛犬たちですが、その原因のひとつに、飼い主が行う「綿棒を使った耳のケア」があると言います。

国内では珍しい動物の耳科専門淡路島にある「どうぶつ耳科専門クリニック主しゅの枝えだ」の院長、杉村医師はこう指摘します。

杉村医師の指摘

犬の耳道を綿棒でこすることによって、刺激で表面の皮膚(上皮)が分厚くなる。

それを何度も繰り返して厚さがどんどん増すと、耳道が狭くなって通気性が悪化し、
不衛生になって菌が増殖し、さらには抵抗力も落ちて外耳炎を発症してしまう。

人間の耳には、中の異物を押し出す力があり、それは犬にも備わっているといいます。にもかかわらず、綿棒でゴシゴシやってしまうと、その力も落ちていってしまうのだそうです。

正しい犬の耳ケアとは

愛犬に異物を押し出す力が備わっているのであれば、飼い主による愛犬のための耳ケアとはどのような方法があるのでしょうか。

杉村院長によると、なにか気になる症状がないのであれば、特別なケアは必要ないとのことです。アレルギー体質の愛犬などは、イヤークリーナーを耳の中に入れて、一定時間顔を挟むように持ち、その後耳を振らせるケアを行うと、予防ケアになるといいます。

まとめ

犬は耳の病気になりやすい動物です。ですが、耳掃除をやりすぎると、愛犬の耳に悪影響を及ぼしてしまいます。

特に綿棒でゴシゴシは絶対にNG。気になる症状がなければ、特別なケアが必要なく、なにか異変を感じれば、医師の診断を受ければOKとのことです。愛犬の耳に備わっている力を奪わないようにしましょう。

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