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犬にミネラルウォーターを与えると尿結石の原因に!冬場は特に飲水量が減るのでハイリスク。

2017.02.14

水道水は臭いがきついし、水道水は衛生面に不安がある。そんな理由から、私たちはペットボトルなどの「ミネラルウォーター」を飲料水として使用することが多いですよね。ミネラルウォーターは美味しいし、人間にとっては安全だとして、日常的に飲まれている方も多いことと思います。

しかし、ミネラルウォーターを犬に与えることは犬にとって良くありません。どうして良くないのか、その理由を見ていきましょう。
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犬にミネラルウォーターを与えてはダメな理由

ミネラルウォーターには大きく分けて「軟水」と「硬水」に分けられます。水道水は「軟水」なのですが、ミネラルウォーターの多くは「硬水」でできています。この硬度は、水に含まれる「マグネシウム」と「カルシウム」の含有量で決まり、量が多いほど硬度は高くなります。

硬水であるミネラルウォーターには、多くのカルシウムとマグネシウムが含まれています。マグネシウムもカルシウムも犬にとって必要な栄養素なのですが、過剰に摂取すると、「尿石症」になるリスクが高まります。

冬場は飲水量が減るため「尿石症」のリスクが高まる!

冬場は犬も喉が渇きにくいため、飲水量が低下します。飲水量が少ないと当然排尿回数も減り、結石を小さな段階で排除することができなくなってしまいます。そのため、冬場は尿石症の発症数が高まります。尿石症を防ぐためにも、飼い主さんは愛犬の飲水量が減っていないか、毎日きちんとチェックすることが必要です。

冬場でも積極的に水を飲ませるためには、寒いからといって散歩を怠らず、しっかり運動をさせて喉の乾きを促したり、水を人肌程度に温めたりするなどの工夫をすることが必要です

「尿石症」とはどういう病気?

「尿石症」は、尿路である腎臓、尿管、膀胱、尿道のいずれかに「結石」という塊ができる病気です。結石ができると、血尿や排尿困難、尿毒症などの症状がでます。

原因はいくつかありますが、その中の一つである「ストルバイト結石」の原因として、ミネラル(カルシウム、マグネシウム、リンなど)の過剰摂取が挙げられます。結石はミネラルを材料として作られるため、硬水のミネラルウォーターを与えることは、過剰摂取になってしまい良くありません。

犬の健康に必要なカルシウムやマグネシウムは、ドッグフードに十分な量が含まれています。そのため、配合量の多い硬水のミネラルウォーターを普段から与えると、過剰摂取の原因になってしまうのです。

水道水は安全なの?

愛犬にミネラルウォーターを飲ませている飼い主さんは、水道水を与えることに不安を抱えている方が多いと思います。水道水は衛生を保つために塩素でコントロールされています。このため、飲料水には向かないのではないかという考え方が多いのですが、現在の水道水に含まれる塩素は、飲んでも問題ない程度の量です。

水道水は硬度も低く、常温で置いても雑菌が湧きにくいため、犬の飲料水に向いています。それでも気になるという場合は、浄水器を通すと良いでしょう。

水道水は安全なのですが、冬場は水が冷たくなるため飲水を嫌がる犬もいます。冷たい水でも健康に問題はないのですが、人肌程度に温めた水のほうが犬は好む傾向にあります。冷たい水を嫌がる場合には電子レンジで水を体温程度に温めたり、部屋の中で少し放置したりするなど、水温を少し上げてあげると、飲水を促すことができます

犬にミネラルウォーターを与えていませんか?危険性まとめ

犬にミネラルウォーターがいけないと言われる理由は、ミネラルウォーターに多く見られる「硬水」に原因があることが分かりました。硬水には「カルシウム」や「マグネシウム」が多く含まれているため、私たち人間には健康に良い水なのですが、犬に毎日与えるには、量が多すぎます。

カルシウムやマグネシウムは結石の材料になってしまうため、過剰に摂取すると、「尿石症」の原因になってしまいます。犬にとって必要なカルシウムやマグネシウムは、ドッグフードに十分な量が含まれているためいます。そのため、硬水を普段から飲ませていると、結石ができるリスクが高まります。

水道水は「軟水」で作られているため、尿石症の原因にはなりません。気になる塩素の量も厳しく管理されているため、飲んでも問題はありません。また、ミネラルウォーターでも軟水のものを選べば飲ませることができるため、災害時に備え「軟水」の水をストックしておくと良いでしょう。

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