ドッグフードを温めると犬の食い付きがよくなるって本当ですか?
ドッグフードをそのままの状態で与えているでしょうか。
中にはドライフードをふやかして与えている、といった方も多いかもしれません。
確かに、ふやかす、といった行為には消化を良くできます。
さらに、顎の力が弱い幼犬や老犬にとっても良い効果を発揮します。
ドッグフードを与える時に温めている方も少なくありません。
実は、温めてドッグフードを与えたほうが、食い付きがよくなる、とされているのです。
それは真実なのでしょうか。
また、温めることによるデメリットについてもお話します。
ドッグフードを温めて与えようか悩んでいる方は必見です。
■ドッグフードを温めて与えると食い付きが良くなる理由
・香りが強くなる
ワンちゃんは味覚がそれほど強くありません。
味覚が強くないので、実は臭いで美味しそうかを判断しているわけです。
美味しそうな臭いをしている場合には、食欲が湧くのです。
もちろん、ワンちゃんにも好きな味わいはありますが、人間の5分の1程度しか味覚を感じられないとされており、味よりも香りのほうが大切です。
ドッグフードを温めるとどうなるでしょうか。
じつは、普段よりも香りが強くなるのです。
ワンちゃんの敏感な鼻には特にしっかりとした香りが届くようになります。
食事の臭いを嗅いでいるわけなので、食欲が掻き立てられます。
人間で言えば、食事前に近くに焼き鳥屋酸があるような感覚と言っても良いかもしれません。
人間であったとしても食事の良い匂いが漂ってくればお腹が空きますよね。
・胃腸の調子が良くなる可能性もある
冷えきっているドッグフード(特に半生タイプ)に関しては、食べると胃腸の機能が低下してしまうことがあります。
人間でも、冷たいものばかりを食べていると下痢のような症状が出てきてしまうことがありますよね。
胃腸の調子が悪くなってしまえば、当然食欲も落ち込んでしまいます。
下痢をしている時に食べたいと思うでしょうか。
思いませんよね。
温かいドッグフードであれば、胃腸の働きを阻害することはありません。
それよりも身体の根幹部分が温まるような感覚になるわけです。
胃腸の機能が改善して、より食欲が増す、といった状態になることまで期待できるわけです。
おすすめ記事:温めても変わらない品質のカナガンドッグフードはこちら
■ドッグフードを暖める方法とは
・ドライヤーや電子レンジを利用すること
ドッグフードを温めるケースですが、ドライヤーや電子レンジを利用する、といった方法がおすすめです。
それらを利用することで、効率的にドッグフードを温めることができるわけです。
しかし、問題はどの程度の温度まで温めればよいのか、といったことです。
・40度前後にすること
人肌前後がおすすめとされています。
高温にしてしまうと、ワンちゃんが火傷をしてしまうかもしれません。
ワンちゃんが火傷をしてしまえば、ドッグフードに恐怖心を持ってしまうかもしれないのです。
40度前後であれば、ワンちゃんも火傷することはありません。
安心して食べてもらえるわけです。
しかも、40度前後であったとしても、ドッグフードの香りは常温よりも強くなるので、ワンちゃんの食欲を掻き立てられます。
電子レンジを利用する場合には、ちょっとだけ入れてすぐに取り出して下さい。
長時間チンをしてしまえば、高音になってしまいます。
高音になってしまった場合には、冷えるのを待ってから与えてくださいね、
ドライヤーに関しては、表面をかるく温める程度で構いません。
ドライヤーもかなりの高音になってしまうこともあるので、長時間行うのはお勧めできません。
・ドッグフードを温めない方法もある
ドッグフードを入れる容器を温める、といった方法もあるのです。
ドッグフードを入れる容器が温められるタイプのものであればそちらを電子レンジでチンしましょう。
そして温まったときにドッグフードを入れるわけです。
たったそれだけでも、ドッグフードの臭いが強くなるので、食い付きが良くなりますよ。
■ドッグフードを温める時の注意点|リスクについて
・ドッグフードの栄養素を破壊してしまう可能性あり
ドッグフードに含まれている栄養素ですが、実は温めることで破壊されてしまう可能性があります。
有名なのが酵素です。
酵素は熱に弱いといった特性があるので、高温にさらされてしまうと破壊されて摂取しづらくなってしまいます。
高温にしてしまうと、ワンちゃんの健康のために野菜を入れている意味さえなくしてしまうかも知れません。
ちなみに、酵素は60度以上にすると壊れ始めるとされています。
ですから40度程度であればなんとか状態を維持できるので、人肌程度であれば問題ありません。
ビタミンについても、高温にさらされると破壊されてしまうリスクが生じます。
ビタミンもワンちゃんにとってもなくてはならないものです。
ワンちゃんの体に必要な成分さえも破壊されてしまってはドッグフードの意味がありません。
高温にはしないように最大限注意を払って、ドッグフードを温めていきましょう。